告知が遅れましたが,私が共編者となった『現代経済学の潮流2014』が東洋経済新報社から刊行されました。日本経済学会の日本語版機関誌として,1996年から毎年出版されています。出版社の案内から,目次を引用します。

第1章 非伝統的金融政策の効果:日本の場合──本多佑三
第2章 法とマクロ経済──柳川範之
第3章 景気循環における異質性と再配分ショック──小林慶一郎
第4章 学校選択問題のマッチング理論分析──安田洋祐
第5章 高年齢者雇用安定法の影響分析──近藤絢子
第6章 日本の経済学術誌の将来性:編集長の視点(パネル討論1 )
     ──芹澤成弘・伊藤秀史・大垣昌夫・福田慎一・矢野 誠
第7章 日本国債(パネル討論2)
     ──北村行伸・井堀利宏・岡崎哲二・齊藤 誠・二神孝一

 過去,2005,2006,2007年版では学会から指名される編集委員として編者になりましたが,今回は2013年度秋季大会プログラム委員長としての参加になります。編者は原稿のチェック,はしがき執筆等の周辺で本を支えるのが仕事ですが,今回の役割では第1章(会長講演),第2章(石川賞講演)以外の内容の決定に携わります。第3章から第5章に収録される特別報告はプログラム委員長と学会担当理事で決め,第6章・第7章に収録されるパネル討論はプログラム委員会で決める慣例です。
 学会の一般報告は11会場同時開催でしたが,特別報告の時間帯は3会場のみ,パネル討論の時間帯は2会場のみでの開催です。そのため,できるだけ多くの会員がどれかの会場に足を運びたいと思うように,内容を選ばないといけません。特別報告はミクロ,マクロ,実証分析という色分け,パネル討論は学界の課題,政策の課題という色分けで,学会員の多様な関心に応えるようにしました。
 同時に,書籍としてまとまったときに,学会員以外にも買っていただける内容にするという使命もあります。私もそうでしたが,おそらく歴代のプログラム委員長も苦労されたことと思います。
 ひとつのテーマに集中した本ではないですが,研究者がいま関心をもっている分野を俯瞰できるので,経済学の先端に触れたい学生・社会人にとっても有益だと思います。また,学会員への配布で確実に部数がさばけているため,本体価格2,400円と,専門書としてはお買い得です。