昨年9月に開催された医療経済学会第15回研究大会の特別セッション「保健医療費統計の課題」に登壇しましたが、その記録「第15回研究大会報告(特別セッション)」が『医療経済研究』誌(第32巻第2号、2021年3月、127-157頁)に掲載されました。
 この特別セッションでは、記録が同誌に掲載されることが後から決まったので、記録が残ることを意識しない話し方になってしまいました。そこで、報告時に準備した読み原稿を公開しました。冒頭の私の発言部分(144-148頁)は、こちらをお読みになる方が便利です。

 パワーポイントのスライドを使用して報告するときは、聴衆がスライドを見ていることを前提にして説明しますが、その発言を文字起こししたときには、文字だけを追っていくとわかりにくいことがあります。例えば、図解で説明した方がわかりやすいことは、図をスライドに示して「この図は、・・・・」という説明をしたりしますが、記録で図が別の位置にあると読みづらくなります。一般的に、スライドが主役、発言が端役になってしまいます。
 パワーポイントの普及で演者の話し方がだいぶ変わりましたが、昔ながらの記録の体裁はそれに追いついていないように感じます。そこで、文字起こしをして記録がされる場合には、発言だけを読んで理解できるような話し方をする(発言を主役にする)ように心がけます。つまり、パワーポイントがない時代の話し方に戻す、ということです。
 ただし、私の話し言葉はそのまま文章にならなくて、文字起こしの校正が大変なことになるので、読み原稿を準備して臨みます。話したことを文字起こしすると、そのままきれいな文章になる人がいますが、私にはできない芸当で、羨ましい限りです。

(関連する過去記事)
「医療経済学会・特別セッション『保健医療費統計の課題』」